プチ整形には、ヒアルロン酸注入、ピューフィリーズ注入、ボトックス注射、二重をつくる埋没法などがあります。ヒアルロン酸やピューフィリーズは、主に顔の表情筋によらないシワや溝、鼻根部やアゴなどのボリュームをつけたいところ、窪みや凹みなどに効果があります。表情筋によらないシワには、額、眉間、目尻、目の下、鼻唇溝、口周囲、鼻などの深いシワや溝、チリメンジワがあり、それらに沿って適量のヒアルロン酸やピューフィリーズを注入することによりシワや溝を浅くさせたり無くしたりすることができます。

しかし、タルミを取ることはできません。ヒアルロン酸やピューフィリーズは鼻を高くして鼻筋をスッキリと通したり、引き込んだアゴをビーナスラインに近づけることも可能です。また唇や涙袋のボリュームを増やして張りを持たせることも可能です。こめかみや頬の窪み、傷跡の凹みなどにもヒアルロン酸やピューフィリーズを注入することで平らにすることができます。ヒアルロン酸の効果は1～2年程度、ピューフィリーズは10年以上、投与部位によっても作用期間に差があります。

ボトックス注射は、表情筋によるシワ、エラ張りの原因の一つである咬筋、ワキの汗腺などに効果があります。表情筋によるシワには額、眉間、鼻根部、目尻、目の下の一部のシワがあり、ボトックス注射で表情ジワを浅くさせたり無くしたりすることができます。ボトックスのシワに対する効果は6ヶ月程度で、作用期間に個人差があります。エラとふくらはぎへのボトックス注射は効果が表れるまで2ヶ月ほどかかりますが、一度スッキリしたエラやふくらはぎは特に筋肉を鍛えない限りなかなか太くなってきません。「筋肉を鍛える」とは、例えば歯ギシリや奥歯で固いものやガムを噛む習慣、スポーツなどでふくらはぎの筋肉を鍛えることなどをいいます。またボトックスはワキや額、手のひらや足の裏などの多汗症にも有効です。作用期間は3ヶ月～8ヶ月程度ですが効果には個人差があります。