ボトックス注射
- ボトックスって何?効果は?
- ボトックスとはボツリヌス菌が産生する毒素を加工して作られた医薬品で、以前から顔面神経痙攣や筋緊張生萎縮などの疾患に適応されてきました。そのうち表情筋によるシワが消失することも偶然発見され、美容外科領域に応用されることになりました。 ボトックスを注射すると、その局所の末梢神経の枝からの命令が筋肉や汗腺などの組織や器官に伝わりにくくなり、結果として一部の筋肉や汗腺がはたらかなくなります。すると表情筋によるシワでは消失したり目立たなくなったりし、多汗症も改善され、エラ張りの元となる咬筋がスッキリとして小顔になってゆきます。 しかし3ヶ月~6ヶ月もすると、はたらかなくなった神経の代わりに新しい末梢神経がのびてきて機能が元通りに回復してきます。咬筋へのボトックス注射は効き目の出方が他とは異なり、効果が現れるまで2~3週間位で出現し、一度スッキリしたエラは特に咬筋を鍛えない限りなかなか太くなってこないばかりか歯ギシリも改善されます。
- なぜシワがうすくなるの?
- ボトックス注射は、表情筋によるシワに効果があります。シワの溝そのものを埋めるヒアルロン酸とは異なり、ボトックスを注射すると、その局所の末梢神経の枝からの命令が筋肉に伝わりにくくなり、結果として一部の筋肉がはたらかなくなります。従って、表情ジワを浅くさせたり無くしたりすることができるのです。
- どういう効果があるの?
- 額や目尻のシワに対しては、フェイスリフトの手術を受けたのと同じくらいの効果があります。また、咬筋へのボトックス注射は個人差がありますが、奥歯を噛みしめたときにエラがよく張り出す人にとっては、エラ骨削りや脂肪吸引以上の効果があります。多汗症に対しては、手術の方が効果があるか同じくらいなようです。
- どれくらい効果が続くの?
- ボトックスのシワに対する効果は3ヶ月~6ヶ月程度で、作用期間に個人差があります。咬筋へのボトックス注射は効果が現れるまで2週間~2ヶ月ほどかかりますが、一度スッキリしたエラは特に咬筋を鍛えない限りなかなか太くなってきません。ワキや額、手のひらや足の裏などの多汗症では作用期間は3ヶ月~8ヶ月程度ですが、効果にはやはり個人差があります。
- なぜエラが細くなるの?
- エラ張りの程度は主に骨格や脂肪、咬筋の形や量によって決まります。ボトックス注射は、エラ張りの原因の一つである咬筋に作用します。ボトックスを注射するとその局所の末梢神経の枝からの命令が筋肉に伝わりにくくなり、結果として一部の筋肉がはたらかなくなります。だからといって全くものを噛めなくなるわけではなく、少しだるくなるだけです。 しかしその時点ではまだ咬筋は細くなっていません。ちょうど宇宙飛行士の太ももの筋肉が無重力状態で次第にやせ細ってゆくように、筋肉がはたらきにくくなってから細くなるまでに2週間~2ヶ月間もの期間を要します。更に、一度スッキリしたエラは特に咬筋を鍛えない限りなかなか太くなってきません。「咬筋を鍛える」とは、例えば歯ギシリや奥歯で固いものやガムを噛む習慣、スポーツなどで奥歯を無意識に噛みしめることなどをいいます。
- 方法と時間は?
- 最も痛みの感じにくい細い針で注入します。時間は注入部位によって多少異なりますが、1ヶ所あたり概ね数10秒~数分で終了します。
- 腫れや青あざ(内出血)、傷跡はでますか?
- 術後の腫れや青アザ(内出血)はほとんどありませんが、起こったとしても比較的程度が軽く、腫れは2~3日くらいでひき、青アザ(内出血)もお化粧でごまかせます。額へのボトックス注射では、注入後しばらくの間だけほんの少し凸凹になることがありますが、すぐにひいてきます。
- 痛みはあるのですか?
- アサミ式注入法ではボトックスを局所麻酔薬に溶かして最も細い針で注入しますので、注入時少しチクッとする程度です。皮膚表面に麻酔薬を塗って行うこともありますがあまり効かないことも多く、張ってくる感覚は多少感じるかもしれません。施術後の痛みは特にありません。
- 注射後の注意点は?
- 注射部位が多少黄色くなったり赤くなる程度ですが、施術後お化粧などでごまかすことができ、通常2~3日で消失します。注射部へのマッサージは、他部位へのボトックスの拡散を防ぐため、施術後3~4日はしないで下さい。注入部を枕に押し当てて寝るのも避けましょう。腫れや青アザ(内出血)がある場合にも、洗顔時にその部位をあまり擦らず、当日のみ入浴や飲酒を控えてシャワー程度にしておいた方が無難です。また他の薬と同様、安全性が未確認との理由で注射の後も、念のため最低作用期間である3ヶ月間は妊娠や授乳(男性は受精)を避けることになっています。
- 化粧・洗顔・入浴は?
- 化粧や洗顔、入浴は施術後基本的には差支えありません。但し、化粧を落としたり洗顔する際の注射部へのマッサージは、他部位へのボトックスの拡散を防ぐため、施術後3~4日はしないで下さい。注入部を枕に押し当てて寝るのも避けましょう。万一腫れや青アザ(内出血)がある場合には、洗顔時にその部位をあまり擦らず、当日のみ入浴や飲酒を控えてシャワー程度にしておいた方が無難です。
- リスクはあるのですか?
- 注入部位が多少黄色くなったり赤くなる程度ですが施術後お化粧などでごまかすことができ、通常2~3日で消失します。腫れや青アザ(内出血)がある場合にも、洗顔時にその部位をあまり擦らず、当日のみ入浴や飲酒を控えてシャワー程度にしておいた方が無難です。顔面の注射する部位によっては、特定の表情がしづらくなることがあります。妊娠や授乳中の方には注射ができないばかりか、他の薬と同様、安全性が未確認との理由で注射の後も、念のため最低作用期間である3ヶ月間は妊娠や授乳(男性は受精)を避けることになっています。
- 麻酔は?
- アサミ式注入法ではボトックスを局所麻酔薬に溶かして最も細い針で注入しますので、注入時少しチクッとする程度です。皮膚表面に麻酔薬を塗って行うこともあります。
- 何回も続けて注入しても大丈夫?
- 基本的に少数単位なら何回も続けて注射しても大丈夫ですが、部位によっては1回の投与単位が決められているため、効果が不十分である場合に限り、通常2週間~3ヶ月以上の期間をあけて注射します。効果が出てくるまでは、医師に指定された期間は様子を観ることをお勧めします。但し最終注射日から、最低作用期間である3ヶ月間は妊娠や授乳(男性は受精)を避けて下さい。
まずは、お気軽にご相談ください