脂肪吸引・痩身の基礎知識

脂肪吸引ってどうするの?
脂肪吸引は70年代にフランスのDr.フルニエが開発した痩身(そうしん)術です。直径数ミリの細い金属性のカニューレという管を、ヒフの数ミリの小さな穴から脂肪層に通し、管の先端に開いた小さな穴より脂肪を、掃除機のような強力な吸引力を持つ機械の力と、医師が管をピストン運動させることにより吸い出して、管よりチューブを経て、吸引ビンの中に取った脂肪を集めます。 これにより、従来のようなダイエットや大きな外科的手術をすることなく、体への負担も最小限で、傷口も数ミリの小さな穴なのでほとんど残らず、短時間で、しかも自分が気になる体の部分の脂肪をピンポイントで取り除けるようになりました。
脂肪を取れる場所は?
脂肪を取れる場所は、頬,二重アゴ,二の腕,背中,ウエスト,腹(胃のあたりの上腹部,へそより下の下腹部,ウエスト),おしり,太もも(内もも,外もも,膝まわり,うしろ側),ふくらはぎ,足首です。
リバウンドしないの?
脂肪は一つ一つの小さな脂肪細胞で構成されています。人間はよほど太ったり、ガリガリに痩せたりしない限りは脂肪細胞の数はほぼ一定で変わりません。普通、痩せたり太ったりするときには、脂肪細胞の数はそのままで、太る場合は脂肪細胞が脂肪を取り込み大きくなることにより太り、逆に痩せる場合は脂肪細胞が脂肪を放出することにより小さくなり、それによって細くなります。 ダイエットで痩せる時は、脂肪細胞の数は以前と同じままで、細胞の大きさが小さくなって痩せます。しかし、食事制限していることにより、栄養が少なくなっているので体は以前より脂肪などの栄養分をより吸収しようと飢餓状態になっています。ダイエットをやめて以前と同じぐらい食事を摂取すると、以前より脂肪を体内に取り込む吸収率がよくなっているため、同じカロリーを取ってもより脂肪分を吸収してしまい簡単に元に戻ってしまう可能性が高いです。さらにはダイエット前よりもより太ってしまうリバウンドが起こってしまう場合もあります。 しかし、脂肪吸引ですと脂肪を脂肪細胞ごと吸い出してしまうために脂肪細胞の数が以前の1/3ぐらいに減らせることができます。しかも脂肪細胞は食事制限をしていないため、飢餓状態にはなく、脂肪の吸収率も以前変わらないため、いままで通りの食生活でも問題ありません。もちろん脂肪吸引後、以前より増して暴飲暴食しますと脂肪吸引したところも少ないながら脂肪細胞が残っているので太る可能性はありますが、吸引する前ぐらいまで太るには、1/3ぐらいに減った脂肪細胞の大きさが以前の3倍ぐらいまで脂肪を取り込んで大きくする必要があるため元に戻ることはまずありえません。 以上のような理由で脂肪吸引したところは太りにくく、元に戻りにくいのです。
ダイエットとの違いは?
「リバウンド」で説明したように、ダイエットは脂肪細胞の数は同じままで脂肪細胞が脂肪を放出して小さくなって痩せます。しかも食事制限により飢餓状態にあるために食事制限をやめたとたん簡単に元に戻ってしまう恐れがあります。 しかし、脂肪吸引は脂肪細胞の数が1/3ぐらいに減ってしまうことにより痩せます。しかも食事制限はしていないので飢餓状態にはないために、今までと同じ食事内容でも、そこからまた太ったりすることはありません。
どれくらい細くなるの?
脂肪のつきかたにより細くなるスタイルも変わってきますし、取る部位によっても細くなりやすい部位と、逆に筋肉が多いために細くなりにくい部位があります。しかし、女性はもともと脂肪が多く、ほとんどの人は脂肪吸引をすれば細くすることが可能です。 但し脂肪吸引によって脂肪の量を1/3ぐらいに減らせても骨や筋肉を細くすることはできませんので、取りたい部位の脂肪を手で大きくつまんでみてその厚さが1/3ぐらいになるぐらいが細くなる目安だと思って下さい。脂肪が多くついていることが多く、細くなる効果が比較的高い部位としては腹・おしり・太もも・二の腕などです。逆に筋肉や骨が太くて細くなりにくい場所はふくらはぎや足首などです。
取った脂肪で胸を大きくしたり、リサイクルできるの?
吸引した脂肪をバストに注入したり、頬や目の上のくぼみに注入することもできます。他人の脂肪は注入しても定着しませんが、自分の脂肪は定着します。ただし注入した脂肪がすべて定着するわけではなく、大体半分ぐらいは定着しますが、残りは定着せずに体外に尿などで排出されます。注入する脂肪の量によりますが、バストは平均2カップぐらいのバストアップが可能かと思います。

まずは、お気軽にご相談ください